ABOUT

 会社員時代、自炊生活の中で食に対する疑問を抱くようになり、「自らの手でものをつくりたい」という想いからいつしか農の道へ。栃木の有機農家での研修を経て、2004年安平町(旧・追分町)にて新規就農。
 当農場では、平飼い養鶏、放牧豚の飼育、米・小麦などの穀物や季節の野菜を有機認証を受け多品目栽培しています。農場の規模に見合った家畜や田畑の副産物は、踏込み温床や稲藁マルチなどで自家循環しています。種は、なるべく在来や固定種を選んだり自家採種をしています。近年は、百姓のいえで生産された農畜産物を利用して加工品づくりにも取り組んでいます。

 屋号の「百姓のいえ」は、「新しい」を意味するドイツ語“neu”(のい)と“いえ”を組み合わせた造語です。何年たっても百姓をはじめたときの気持ちを忘れないように。そして、百姓を生業とするにあたって、昔から綿々と受け継がれてきた食生活や日本の文化を重んじながら、新たな価値を見出す農場(いえ)にできればと思っています。

ロゴは、百姓のいえの「いえ」を「人」という字体で表現し「むすび」という語源からイメージした輪を組み合わせました。また、私たちのこれまでの活動、そしてこれからの広がりをイメージし、蒔いた種が大きな輪へと幾重にも広がるようにデザインされています。

「むすび」という言葉の語源は、日本神話で伝わるムスヒ(産霊)とされています。万物に神が宿ると考えられていた古来の日本では、物の結び目にまでも神の心が宿っていると考えられていました。先人たちの万物との調和を尊ぶ精神を見習うことはとても大切なことだと思っています。

様々な結びによって生かされていることへの感謝を忘れず、私たちもその輪の一粒で在ればとの思いです。